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職人の植栽工事#2 トクサ160株・ヤマボウシ・紅梅の外庭完成!
植木職人による植栽工事は、今回を含めてあと2日で完了。中庭の工事では、さすがプロと感じるこだわりやメリハリの効いた作業にに感心しました。
今回の記事では、
- 植木職人の植栽工事
- 選んだ植栽とその特徴
- ちょっとしたアプローチの植栽DIY
を紹介します。和風の落ち着いた外庭が完成間近です。
外庭工事の作業内容
外庭の植栽工事は大きく2つ。「石積み擁壁の上、法面の土留め」と「目隠し用の樹木」です。
法面の土留め
1つ目の工事は法面の土留め。
傾斜地に造成されたひな壇の敷地で、道路・隣地との境は大谷石の石積みで区分けされています。
この石積みの天面からGL(地盤面の高さ)までは1mの高低差があり、この部分が法面(斜面)になっています。
建築前は空き地で雑草が生い茂っていましたが、今は剥き出しの状態。大雨のたびに石積みを越えて土が流出。
これを防ぐ工事が法面の土留め工事です。
目隠し用の植木
2つ目の工事は全面道路からの視線対策。
南側に面した主寝室と和室の掃き出し窓の前に、目隠の植木を1本ずつ植えます。
窓には竹ロールスクリーンと障子を設置しているので、普段は宅内は見えません。
あまり開ける事のない窓ですが、今後、ウッドデッキを設置する計画もあり、その際の目隠しとして期待しています。
切り株撤去
もう1点相談していた作業があります。
敷地内に大きなモミの木がありましたが、電線に近くトラブルの原因になる可能性があり、購入前に伐採してもらいました。
問題は、切り株と庭中に広がった太い根。
シロアリの温床になるので抜根すべきですが、石積みの近くで擁壁を崩す可能性あり。
抜根は諦め切り株を小さく刻み、太い根は取り除くまでとしました。(写真は切り取った根と切り株の一部です。)
事前に行った土改良(DIY)
この土地はすぐ下に岩盤のある頑丈な土地。耐震性が高い一方、庭づくりには苦労する土地です。
事前に庭全体を掘り起こし、大きな石だけは取り除いておきました。
問題はこの石の処分。ざっと取り除いただけですが、外庭(約40㎡)とアプローチ庭(8㎡)を合わせて2立米にもなります。
処分に困っていると、「工事の途中で処分しますよ」と植木職人から格安での提案。助かりました。
DIY庭づくりの注意点今回、自分で土改良をやってわかった事は、「買うのは簡単だが、処分するのは大変」という事。
買うときは業者が運んでくれますが、捨てるときはダンプをチャーターするのでかなり高額。満載でなくても1台です。
また、フェンスの設置や擁壁の設置が終わると、重機を入れることもできず土改良は手作業になります。
可能であれば園芸店や植木職人に土の状態・改良要否について事前にアドバイスをもらえると安心です。
ハウスメーカーや外構業者と異なり、園芸店は植物のプロ。植物にとっての貴重なアイデアが出てきます。
選んだ植栽の種類と特徴
ここからは植木職人にお願いした植栽の種類と特徴を紹介します。
土留め兼目隠しのトクサ(木賊)
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法面の土留めには「目隠し」を兼ねてトクサ。
植え付けスペースは幅7m×奥行き50cmあり、10cm間隔(42列×4列)で160株のトクサを植えます。
スギナの仲間で地下茎を張り巡らせて広がります。この強い地下茎で法面の土が崩れないように安定させます。
さらに、垂直に茎を伸ばして群生するので目隠しにも最適。青々とした天然のフェンスです。
ただし、注意点はこの強い地下茎。どんどん領土を広げ庭のいたる所から生えてきます。
一旦広がると収拾がつかないので、事前に地下茎対策が重要です。
客間前の紅梅
客間の掃き出し窓の前には紅梅。
寝室と異なり使用頻度は低めなので、シビアな目隠しは必要ありません。
目隠し兼観賞用という位置付け。2月の紅い花、4〜5月の新緑と四季を感じることができます。
掃き出し窓の正面に配置する予定でしたが、散水栓が近すぎるので30cmずらしました。
梅に限らず高木は根が強く、大きく広がります。梅やシラカシなどを植える場合、配管・散水栓の位置には注意です。
主寝室前の常緑ヤマボウシ
主寝室は毎日使うので目隠しはしっかり。常緑ヤマボウシを選びました。
樹形は目線を遮る効果が高い株立ち。透かしてやれば、死角を作らず防犯面でも問題ありません。
初夏には新緑と共に白い花が咲き、秋の果実、冬にかけての紅葉と、1年通して色々な表情を見せてくれます。
落葉樹と違って冬に葉を落とさない常緑樹ですが、実はちゃんと葉を落とします。
落葉樹と違って一気に落とさないだけで、常時パラパラと葉を落とし、新しい葉に更新しています。
目隠しとしては好都合ですが、「落ち葉掃除不要」ではありません。
貰い物のハランとトクサの余り
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お隣からハランを頂きました。お隣はそのまたお隣からもらったそうです。
「ハラン」は漢字で書くと「葉蘭」。刺身や寿司の器としても使われます。
とても強い植物で日陰でも育ち、株分けも簡単。
買えば数千円するので、ありがたくシェードガーデンに植え付けます。
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2カ所に分けて、背の高い1株はヒイラギナンテンの後ろ。
低いものはヤツデとアオキの前に植えました。
縦横に広がるアオキやヤツデと異なり、縦に大きく葉を伸ばします。
高低差のアクセントをつけるように位置決めしました。
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法面で余ったトクサを植えてみました。
縦管の蓋が丸見えだったのでトクサをたてて隠します。
このスペースは照明・灯籠を置きたくて開けているスペースです。
何もなくて寂しかったので、しばらくこの状態で育ててみます。
最後のトクサは失敗でした。外庭と違って、浅い根切りしかしていませんでした。
そこらじゅうから出てきて邪魔なので全部抜きましたが、残った地下茎から出てきます。すごい生命力です。
やはり、軽い気持ちで植えるのはNGです。
次回の植栽工事
今回で外庭の工事も終わり。
中庭の苔張り・防草シート・砂利入れを残すのみです。こちらも全て植木職人にお願いします。
サニーガーデンに植えた枝垂れ梅の植え替え、八掛けのやり直しがあります。この2点は自力で行います。
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枝垂れ梅を2本植えましたが、「1本が水道メーターに近すぎ」と植木職人からの指摘。
梅の木は根が広く張るので狭いところに植えるべきではないそうです。
特に配管・水道メーカーが近いと、将来トラブルの原因になるとのことです
もう1本の枝垂れ梅に設置した八掛けが「八掛になっていない」との植木職人から指摘。
ホームセンターの細い竹でやりましたがよくないそうです。太い青竹を分けてもらいやってみます。
職人が苔貼りをやっている間に植え替え・八掛けをやり直して、最後にチェックしてもらい終了という計画で進めます。
最後まで読んでいただき有難うございます。次回は、中庭の完成です。